マチナカ年代記

ぼくが考え、書いてきたこと。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2401:レジュメ『独裁体制から民主主義へ』~100分de名著を語ろう

こんにちは。 毎週木曜に、clubhouseで開催しているルーム「100分de名著を語ろう」の2月1日(木)の回では、今月アンコール放送となっている『独裁体制から民主主義へ』(ジーン・シャープ)を取り扱います。 ふだんの放送だと、放送の各回について取り上げ…

2401:茨木のり子『言の葉さやげ』(河出文庫)

言の葉さやげ (河出文庫 い 36-2) 作者:茨木 のり子 河出書房新社 Amazon こんにちは。 一か月ほどかかって、茨木のり子さんの最新の文庫『言の葉さやげ』(河出文庫)を読了できました。この文庫本は、最寄り駅近くにある小さな書店で偶然見かけて「即買い…

2401:ハッシュタグ「#君たちはどう読むか」に寄せて②

こんにちは。 この直前の記事でも、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』に関するエントリーをいたしました。17/12/29に初投稿したものを再掲したのですが、今回はそれとは別の時期に書いた記事を再掲しようと思います(18/08/22付のもの)。主として、大きな…

2401:ハッシュタグ「#君たちはどう読むか」に寄せて①

こんにちは。 岩波書店が、Twitterでハッシュタグ「#君たちはどう読むか」をつけた投稿を公募しているようです。映画『君たちはどう生きるか』に寄せての企画と思われますが、以前書いたことがあるブログを引っ張り出してみた次第です(17/12/29投稿、現在は…

2401:加藤陽子『この国のかたちを見つめ直す』~目次

この国のかたちを見つめ直す 作者:加藤 陽子 毎日新聞出版 Amazon こんにちは。 Twitterに加藤陽子さんのご著作について流れてきたので、「積読」状態のものを読んでみようと思いました。以下は「honto版」によります。「はじめに」に目を通して、今回は目次…

2401:『一冊で読む日本の近代詩500』~井伏鱒二

一冊で読む日本の近代詩500 笠間書院 Amazon こんにちは。 図書館で借りてきた上掲のアンソロジーから、気になったものを「抜書き」していこうと思います。1回目は、茨木のり子のエッセイ集(『言の葉さやげ』)でも取り上げられていた、井伏鱒二の漢詩の翻…

2401:小田中直樹『歴史学のトリセツ』~レジュメ②

こんにちは。 月2回の火曜20:30からは、小田中直樹さんの『歴史学のトリセツ』(ちくまプリマー新書)の読書会を行っています。本日(1/16)はその第2回で、2章と3章を扱います(全4回となりそうです)。以下、項目を拾っていきます。 歴史学のトリセツ ──…

2401:正木さんの「論考」を歓迎する(結)

今回をもって、標題に「正木さん」を冠するエントリーを完結させたいと考えているが、この先には、より広く「信仰」や、他者一般との「対話」について考えることへと開かれるようだといいと思っている。それは私の実力では届かない地平と思うが、このささや…

2401:正木さんの「論考」を歓迎する③

昨日までの2件のエントリーで、私は正木伸城さんが年末に発表された論考についてのコメント的な文を書いてきた。以下からご覧いただける(ようにします)ので、適宜ご参照いただきたい。 今回までのエントリーは、私は正木さんの論調、すなわち「創価学会組…

2401:正木さんの「論考」を歓迎する②

前稿に続き、「問題」として論じられていることが多い宗教二世について、年末に発表されていた正木伸城さんの論考「創価学会を急成長させた池田大作と会員の「絆」 彼を「カリスマ」と捉える風潮への体験的異論」をきっかけとして考えたことを数回に分けて書き…

2401:正木さんの「論考」を歓迎する①

「宗教二世」とは――? こうした「新語」としては常のことながら、「キャッチフレーズ」として話題となり、独り歩きしている感がある。2022年7月の安倍元総理が銃殺された事件の実行者が、旧統一教会員の家庭に育ったことが報じられたことで、一気に広まった…