マチナカ年代記

ぼくが考え、書いてきたこと。

2403:エミリー・ディキンソンの詩作から

 

 

もし私が一人の心の傷をいやすことができるなら
私の生きるのは無駄ではない
もし私が一人の生命の苦しみをやわらげ
一人の苦痛をさますことができるなら
気を失った駒鳥を
巣にもどすことができるなら
私の生きるのは無駄ではない

 

If it can stop one Heart from breaking
I shall not live in vain

If I can ease one Life the Aching
Or cool one Pain

Or help one fainting Robin
Unto his Nest again
I shall not live in Vain

―エミリー・ディキンソン

*        *        *

長い「序」のあとに続く第1章、ディラン・トマス、萩原朔太郎、李白と紹介されたあとで言及されているのが、ディキンソン(1830-1886)でした。彼女の詩には、表題がないそうです。この詩の引用のあと、ちょっと予想していなかった展開となったのですが、この詩について紹介しておきたいと思ったので、エントリーとした次第です。

お読みくださいまして、ありがとうございました。